2011年3月7日月曜日

◆イギリス発祥、地下鉄

1863年、世界初の地下鉄が、イギリス、ロンドンの「メトロポリタン鉄道」、パディントン駅-ファリンドン駅間(現在のサークル線の一部の約6km)で、開通しました。
フランスなどで地下鉄をメトロと呼ぶのは、この「メトロポリタン鉄道」が由来だそうです。
日本の地下鉄「東京メトロ」も、 この「メトロポリタン鉄道」に由来しているのですね。
アメリカでは、地下鉄を「Subway」と呼びますが、イギリスでは、「Underground」、「Tube」と呼びます。
「Tube」の愛称は、テムズトンネルをヒントにしたという地下鉄の丸いチューブ管のようなトンネルの形からです。
地下鉄のトンネルに合わせて電車の天井も丸いのです。

日本の地下鉄に比べ、ロンドンの地下鉄は、地下、とても深くに線路があります。
最深で、地下20mだそうです。
ですから、地下鉄の駅のエスカレーターの急勾配、長さは、すごいですよ。
電車とホームの隙間が広くなっている所が多く、足元に、「Mind the Gap.」(隙間に注意)と書かれていて、アナウンスもあります。
この「Mind the Gap.」のアナウンスを日本人の観光客は「Mind the Gang.」(ギャングに注意)と聞き間違えて慌てるという笑い話があると、かなり前にイギリス人から聞いたことがあるのですが、本当にあったことなのでしょうか?(笑)

地下鉄の改札を切り、エスカレーターを降り、ホームに向かうと、どこからか、演奏が聞こえてくることがあります。
トランペット、バイオリン、フルート、ギター、アコーデオンなど。 
これは、「大道芸人」(Busker)(バスカー)です。
地下鉄に乗るのに急ぐ人たちの流れの中なので、立ち止まって聴くという人も珍しく、横目で、ちらっと見る人がほとんどなのですが、レベルの高い演奏も...
それもそのはず、7年ぐらい前から交通局公認のライセンスが必要になり、その為に厳しいオーデションを通過しなければならないのだそうです。
大道芸人の他にも、ロンドンの地下鉄で会える生き物が...
それは、線路上を走るネズミです! 
なんと、50万匹のネズミがロンドンの地下鉄に生息すると推測されているそうです。
ユーモアのあるイギリス人姉妹が、そのネズミたちを、「ロンドンの地下鉄ネズミ」(原題:Underneath the Underground  作者:アンセア・ターナー&ウェンディ・ターナー)という童話シリーズにしました。

0 件のコメント: